CURRICULUM v5 — 令和8年8月3日改正 対応版

DXエキスパート育成プログラム(AI×Lark)

事務部門の担当者が、自部門の業務課題を自ら特定し、その解決手段を自ら設計・構築・改善できる状態をつくる訓練です。 全12科目・合計15時間。すべての科目で受講企業の実データを題材とし、作成した成果物は研修後もそのまま実運用に用います。

総訓練時間(900分)15時間
60分×10+120分×1+180分×112科目
実施パターン3時間×5回 / 5時間×3回
対象

想定受講者

項目内容
職務総務・経理・営業事務など、社内の事務業務を担当する者。および当該業務の管理を行う者。
担当業務請求・入金の管理/顧客情報の管理/申請・承認の処理/月次の集計と報告/会議記録・業務手順書の作成/期限の管理
受講者の選定上記の業務を現に担当している者を選定する。当該業務に従事していない職務の者は対象としない。
人数8名程度を推奨。各部門から複数名の参加により、部門横断の課題を扱える
受講者選定の考え方 本カリキュラムは会社ごとに内容を変更しません。訓練内容に沿って受講者を選定する運用とし、 上記の事務業務を現に担当する者を対象とします。演習で用いる題材(実データ・重点を置く業務)のみ、 受講企業ごとに実施計画で指定します。
改訂の背景

v4 からの変更点

改訂理由 令和8年8月3日改正により、本コースにおける「DX・GX化を進める上で必要となる知識及び技能を習得させるための訓練等である場合は除く」 という例外規定が廃止されました。これに伴い、DX関連訓練であっても 「特定の職業・職務に必要となる知識及び技能を習得させるための訓練」であることが求められます。 v5は、全科目を受講者の具体的業務への適用として記述し直したものです。科目数・時間数・実施パターンは変更していません。
v4(改訂前)v5(本版)
DX思考と課題設定自社業務の課題抽出と優先順位の設計
生成AIの現在地と業務への影響業務でAIに任せられる範囲の判定
コミュニケーションと情報共有の設計社内連絡と資料共有の運用設計
タスクと予定の管理依頼と予定の管理業務の設計
組織の記憶をつくる:会議記録と知識の蓄積業務手順書と会議記録の作成・運用
「データがぐちゃぐちゃ」を防ぐ実践的データベース設計自社データのデータベース設計と移行
売上につながる顧客管理:効率的な顧客情報管理顧客情報の一元管理と活動履歴の運用
脱ハンコ・ペーパーレス:効率的な承認プロセスの構築申請・承認フローの電子化と権限設計
一目で状況把握:成果につながるダッシュボード設計業務数値の可視化と予実管理の構築
非効率な業務をなくす自動化ワークフロー設計定型業務の自動化設計と構築
生成AI活用と情報セキュリティ自社業務へのAI適用と情報取扱基準の策定
AIエージェント活用による社内業務の自動化AIエージェントによる社内業務処理の実装

あわせて、全科目に「業務への具体的適用」欄を追加し、各中区分に実務適用/概念の区分を明示しました。

全体像

訓練の目的と到達目標

訓練の目的

事務部門の担当者が、自部門で現に発生している業務課題を自ら特定し、 その解決手段を自ら設計・構築・改善できる状態をつくる。ツールの操作習得を目的としない。

カリキュラム一覧

No科目名時間実施方法区分
1自社業務の課題抽出と優先順位の設計60分講義・演習基礎
2業務でAIに任せられる範囲の判定60分講義・実演基礎
3社内連絡と資料共有の運用設計60分講義・実習情報基盤
4依頼と予定の管理業務の設計60分講義・実習情報基盤
5業務手順書と会議記録の作成・運用60分講義・実習情報基盤
6自社データのデータベース設計と移行60分講義・実習データ設計
7顧客情報の一元管理と活動履歴の運用60分講義・実習データ設計
8申請・承認フローの電子化と権限設計60分講義・実習業務プロセス
9業務数値の可視化と予実管理の構築60分講義・実習可視化
10定型業務の自動化設計と構築60分講義・実習業務プロセス
11自社業務へのAI適用と情報取扱基準の策定120分講義・実習AI活用
12AIエージェントによる社内業務処理の実装180分講義・実習AI活用
合計900分(15時間)
内訳時間割合
講義365分41%
実習・演習・実演535分59%
合計900分(15時間)100%

講義部分も、受講者の担当業務への適用として構成しています。演習で用いる題材はすべて受講企業の実データです。

実訓練時間の区分 全12科目・全中区分を、受講者の担当業務への適用として設計しています。 概念の説明のみで終わる科目・中区分はありません。各中区分の区分表示は科目詳細に記載しています。
科目詳細

科目ごとの到達目標と内容

基礎(科目1〜2)

自社の業務課題を特定し、AIに任せられる範囲を判定する領域です。

科目 1自社業務の課題抽出と優先順位の設計 60分/講義・演習
到達目標自社の業務課題をフレームワークで構造化し、着手順を決定できる
業務への具体的適用自部門で発生している非効率業務を洗い出し、着手順を決めた一覧を作成する。以降の全科目の演習題材として使用する。
1-1業務における目的と手段の切り分け(20分)実務適用
  • 自社の業務を題材に、目的(利益・工数削減)と手段(システム・ツール)を切り分ける
  • 「記録すること」が目的化して成果が出ない構造を、自部門の実例で確認する
  • 工数削減が処遇へ還元される流れを、自社の数値の項目で確認する
1-2自部門の課題を洗い出す(15分)実務適用
  • 各自が担当する業務のうち、面倒だと感じている作業・やめたい作業を書き出す
  • チームで共有し、認識のずれを可視化する
  • 改善の型:なくす/減らす/変える/自動化する の順で判定する
1-3フレームワークで構造化し、着手順を決める(25分)実務適用
  • なぜなぜ分析/As-Is・To-Be/ロジックツリー/SMART を、洗い出した課題に適用する
  • 演習:効果と着手しやすさの2軸で並べ、最初に着手する1件を決定する
実施方法:講義30分+自部門データを用いた演習30分。成果物は以降の全科目の演習題材として用いる
科目 2業務でAIに任せられる範囲の判定 60分/講義・実演
到達目標自部門の業務を、AIに任せられるもの/人が行うものに区分でき、判断基準を説明できる
業務への具体的適用自部門の業務一覧に対し、AIへ任せられる範囲を判定した区分表を作成する。
2-1対話型と実行型の違いを、自社業務で判定する(20分)実務適用
  • 対話型(質問すると答えが返る)と実行型(依頼すると処理を行う)の違い
  • 違いを生む3要素:手が届く範囲/文脈の保持/手順の組み立て
  • 演習:自部門の業務を3要素に照らし、どちらで扱えるかを判定する
2-2実演:自社データを用いた処理を確認する(20分)実務適用
  • 実演1:当日の会議記録から、要約と決定事項・担当・期限を生成する
  • 実演2:自然言語による指示のみで、業務データベースを構築する
  • 実演3:カレンダーの予定を読み取り、当日の作業一覧を提示させる
  • 受講者は操作せず、判定の材料として自部門業務との差分を記録する
2-3人が担う作業と、AIへ委ねる作業の線引き(20分)実務適用
  • 人が担う:やりたいことを言葉にする/結果を確認し修正を指示する/情報の線引きを判断する
  • AIへ委ねる:手順の組み立て、技術的な処理、エラーの解消
  • 自社システムへの接続方式の概観(画面操作/コマンドラインツール/連携規格/API)
  • 演習:2-1で判定した業務を、人/AIの担当に振り分ける
実施方法:講義40分+実演20分。実演中も受講者は自部門業務との差分を記録し、判定表を作成する

情報基盤(科目3〜5)

分散した情報とコミュニケーションを一つの基盤に集約する領域です。

科目 3社内連絡と資料共有の運用設計 60分/講義・実習
到達目標社内連絡と資料共有の手段を統一し、「言った・言わない」「探せない」が発生しない運用ルールを定められる
業務への具体的適用自社の連絡ルールと命名規則を1枚に文書化し、当日から運用を開始する。
3-1連絡手段の設計(25分)実務適用
  • 既読の可視化:誰が読み、誰が読んでいないかを個別に把握する
  • スレッド:一つの話題のやり取りを分岐させ、遡る手間をなくす
  • グループ設計:部門別・案件別・全社の使い分けと、増やしすぎない基準
  • 通知設計:業務時間外の扱い、優先度に応じた通知手段の使い分け
3-2資料共有と到達性の設計(25分)実務適用
  • ファイル共有と保管期間:業務資料が期限切れで失われない仕組み
  • 検索による到達:階層を掘るのではなく検索で辿り着く前提に切り替える
  • 命名規則の設計:先頭に区分を置くルールをチームで決め、その場で文書化する
  • よく使う資料の固定表示
3-3運用ルールの合意と文書化(10分)実務適用
  • 決めたルールを全員が参照できる場所に置く。守れなかった場合の戻し方も決める
実施方法:講義20分+自社ルールの策定実習40分
科目 4依頼と予定の管理業務の設計 60分/講義・実習
到達目標依頼と予定を口頭・記憶に頼らず、担当者と期限が明示された状態で管理できる
業務への具体的適用自部門の依頼業務をタスク化し、予定名の書式を統一した状態で運用を開始する。
4-1依頼業務の管理設計(25分)実務適用
  • 依頼が流れて消える構造の理解
  • メッセージからのタスク化:担当者・期限を設定し、相手のタスク一覧に反映させる
  • 案件・顧客単位でのタスクの束ね方
  • 実習:受講者同士で相互にタスクを設定し、通知・期限超過の挙動を確認する
4-2予定管理と日程調整の短縮(25分)実務適用
  • 予定の共有範囲、空き時間の抽出、候補日程の提示による調整の短縮
  • 会議室・設備の予約管理
  • 実習:受講者間で日程調整を行い、投票機能で候補日を決定する
4-3予定名の書式統一(10分)実務適用
  • 予定名の書式を統一する(氏名はフルネーム、姓と名の区切り、区分の付与など)
  • この規則が、顧客管理と自動化で活きることを実データで確認する
実施方法:講義20分+自社データを用いた実習40分
科目 5業務手順書と会議記録の作成・運用 60分/講義・実習
到達目標会議の記録と業務手順を組織の資産として蓄積し、人とAIの双方が参照できる状態を作れる
業務への具体的適用自身が担当する業務の手順書を1本作成し、研修後もそのまま実運用に用いる。
5-1会議の設計と記録の自動化(20分)実務適用
  • 事前設計:目的・議題・決めることを事前に共有する
  • 記録の自動化:録音・録画から文字起こしと要約を生成する
  • 決定事項のタスク化:担当者と期限を設定し、次回までの実行を担保する
  • 実習:短時間の模擬会議を行い、記録から要約とタスクを生成する
5-2業務手順書の作成(25分)実務適用
  • 属人化のリスク:担当者の頭の中にしかない手順が、退職・異動で失われる構造
  • 知識ベースの階層設計:部門・業務・手順の3階層
  • 書き方の規則:主語を省略しない/曖昧な表現を避ける/1ファイル1トピック/更新日と担当を明示する
  • 実習:自身が担当する業務から1つ選び、手順書を作成する
5-3更新され続ける仕組みと、会議の削減(15分)実務適用
  • 気づいた人が直せる権限設計と、更新履歴の追跡
  • 記録が残り検索できるようになると、開催しなくてよい会議が明らかになる
  • 報告のための会議を減らし、判断のための会議に絞る
実施方法:講義20分+自社業務の手順書作成実習40分。作成した手順書は研修後も実運用に用いる

データ設計(科目6〜7)

業務データを構造化し、顧客情報を組織の資産に変える領域です。

科目 6自社データのデータベース設計と移行 60分/講義・実習
到達目標正規化の考え方を理解し、目的別にテーブルを分けて関連付けたデータベースを設計できる
業務への具体的適用現在表計算ソフトで管理している自社データを題材に、テーブル分割の設計図を作成する。
6-1表計算ソフトとの構造上の違いを確認する(20分)実務適用
  • セル番地の概念がないこと、列ごとに型が決まっていること
  • 入力規則により表記の揺れ(半角・全角、和暦・西暦)が発生しない構造
  • 変更履歴:誰がいつ何を変更したかを追跡できる状態
  • 実習:自社データのサンプルを操作し、違いを各自5点以上書き出す
6-2正規化とマスター設計(20分)実務適用
  • 1枚の表に詰め込まず、目的別のテーブルに分けて関連付ける考え方
  • マスターの設計:顧客・取引先・担当者・商品などの基準データを一元管理する
  • 設計図を先に描く必要性。表計算ソフトからの最大の転換点
6-3自社データでの設計演習(20分)実務適用
  • 同一データを担当者別・区分別・期間別など複数の見え方で表示する
  • 実習:受講企業が表計算ソフトで管理している実データを題材に、テーブル分割とフィールド設計を行う
実施方法:講義25分+自社の表計算データを用いた設計実習35分
科目 7顧客情報の一元管理と活動履歴の運用 60分/講義・実習
到達目標顧客情報を担当者の記憶から切り離し、組織の資産として蓄積・活用できる
業務への具体的適用自社の顧客データを取り込み、顧客マスターと取引情報を関連付けた台帳を構築する。
7-1管理対象の範囲を決める(15分)実務適用
  • 既存顧客のみでなく、引き合い・見込み・失注も蓄積する意義
  • 顧客マスターと取引情報の分離:1顧客に複数の取引が紐づく構造
  • 受注・請求・入金のどの時点で売上を数えるかを決定する
7-2既存データの移行(25分)実務適用
  • メールソフト・表計算ソフトからの取り込みと、表記揺れの整形
  • 個人情報を外部に送信せずに整形する手順
  • 取り込み結果の確認と補完:自動処理の結果は人が検証する
7-3活動履歴の記録と活用(20分)実務適用
  • いつ誰が接触し、何を話したかを残す
  • 担当者別・区分別の抽出と、次のアクションの特定
  • 実習:受講企業の顧客データで顧客マスターを構築し、取引情報と関連付ける
実施方法:講義20分+自社顧客データを用いた実習40分。個人情報を含むデータは受講企業の環境内で処理する

業務プロセス・可視化(科目8〜10)

承認・可視化・自動化により、手作業と確認漏れをなくす領域です。

科目 8申請・承認フローの電子化と権限設計 60分/講義・実習
到達目標紙と口頭に依存した承認を電子化し、誰がどの段階で承認したかを追跡できる
業務への具体的適用自社で実際に発生している申請を1件、申請から承認まで電子化して運用を開始する。
8-1承認が必要な業務の棚卸し(15分)実務適用
  • 申請系:出張・購買・経費・休暇/確認系:見積・発注・請求
  • 現在どこで滞留しているかを特定する
8-2承認フローと権限の設計(25分)実務適用
  • 申請者・承認者・条件分岐・差戻しの流れ
  • 権限設計:役割ごとに閲覧・編集・削除の範囲を分ける
  • 証跡の保持:いつ誰が承認したかを記録し、監査に対応できる状態にする
8-3実装と通し確認(20分)実務適用
  • 実習:受講企業で実際に発生している申請を1つ選び、申請から承認まで通す
  • 差戻しの動作まで確認する
実施方法:講義20分+自社で発生している申請を用いた実習40分
科目 9業務数値の可視化と予実管理の構築 60分/講義・実習
到達目標集計作業を経ずに業務・経営の数値を常時可視化し、意思決定に用いることができる
業務への具体的適用自社の実データで画面を1つ構築し、月次の集計・資料作成の工程をなくす。
9-1管理する指標を決める(15分)実務適用
  • 見て終わる数字ではなく、行動が変わる数字を選ぶ
  • 閲覧者別の設計:経営者が見るもの、現場が見るものを分ける
  • 売上をどの基準で数えるか(受注日/請求日/入金日)を決定する
9-2グラフの設計と構築(25分)実務適用
  • グラフの使い分け:推移・構成比・順位・達成率
  • 集計作業の排除:データ出力・加工・資料作成という工程をなくす
  • 実習:受講企業の実データを用いてダッシュボードを構築する
9-3予実管理への発展(20分)実務適用
  • 目標値をマスターとして持ち、達成率を自動算出する
  • 未請求と未入金を区分して管理する
実施方法:講義20分+自社実データを用いた構築実習40分
科目 10定型業務の自動化設計と構築 60分/講義・実習
到達目標繰り返し発生する手作業と確認漏れを、条件と動作を定義して自動化できる
業務への具体的適用自社で毎月発生している定型業務を2件自動化し、通知を受け取るところまで確認する。
10-1自動化の対象を選ぶ(15分)実務適用
  • 頻度が高く、判断を伴わない作業から着手する
  • 人の確認を残す箇所の判断:完全自動化しない線引きを設計する
10-2トリガーとアクションの設計(25分)実務適用
  • 「いつ」「何が起きたら」「何をするか」の組み立て
  • 期日管理の自動化:期限の一定日数前に未完了であれば担当者へ通知する
  • 状態変化の通知:ステータスが変わった時点で関係者へ自動連絡する
  • 定期実行:日次・月次で決まった処理を自動で走らせる
10-3構築と動作確認(20分)実務適用
  • 実習:受講企業の業務から2件を選び、自動化を構築して実際に動作させる
  • 受講者自身が通知を受け取るところまで確認する
  • 停止方法と、担当者不在時の代替手順を決める
実施方法:講義20分+自社業務2件の自動化実習40分

AI活用(科目11〜12)

自社の文脈をAIへ与え、実際の業務処理を実行させる領域です。

科目 11自社業務へのAI適用と情報取扱基準の策定 120分/講義・実習
到達目標生成AIに自社の文脈を与えて業務に適用でき、入力してよい情報とそうでない情報を自ら判断できる
業務への具体的適用自部門の定型業務を1つ選び、自社の手順書・過去の文面を与えた専用の作業環境を構築して実際に業務へ適用する。
11-1自社の資料を与えて処理させる(30分)実務適用
  • 成果を決めるのは指示文の巧拙ではなく、渡せる材料の質であること
  • 科目5で作成した手順書・議事録・対応履歴を、そのまま材料として与える
  • 演習:自部門の定型業務で、材料の有無による結果の差を比較する
11-2情報の取扱基準の策定(30分)実務適用
  • 顧客情報・個人情報・機密情報の取り扱い基準
  • 外部サービスに送信してよい範囲の線引き
  • 自社の環境内で処理を完結させる方法があること
  • 演習:自社で扱う情報を分類し、入力可否の基準を作成して文書化する
11-3自社専用の作業環境を構築する(60分)実務適用
  • 業務ごとに知識(社内ルール・商品情報・過去の対応履歴)をあらかじめ与えた環境を用意し、繰り返し使う
  • 実習:自部門の定型業務を1つ選び、専用の作業環境を構築して実際に業務に適用する
  • 作成した環境は研修後も実運用に用いる
実施方法:講義50分+自部門業務への適用実習70分。ブラウザ上で完結するため環境構築は不要
科目 12AIエージェントによる社内業務処理の実装 180分/講義・実習
到達目標AIに指示を与えて実際の業務処理を実行させ、繰り返し作業を任せられる状態を作れる
業務への具体的適用自社の業務データベース・定型データの取り込み・記録の蓄積を、AIへの指示だけで構築して運用する。
12-1自社システムへの接続方式の選定(40分)実務適用
  • 画面操作/コマンドラインツール/連携規格/API の4方式と、自社で用いる方式の選定
  • 選定基準:対象業務の頻度、扱う情報の種類、社内の承認範囲
  • 用語の暗記ではなく、自社が現在どの方式を用いているかを把握する
12-2導入物の確認と、社内利用基準の策定(40分)実務適用
  • 導入する各構成要素の提供元・配布元・役割を、一覧で確認する
  • 供給経路のリスクと、公式配布元に限定する運用
  • AIへ渡る情報と渡らない情報の範囲、都度確認の動作を実機で確認する
  • 付与した権限の確認と取り消し、操作履歴の追跡、退職・異動時の対応
  • 演習:自社の利用ルールを1枚にまとめ、承認者の確認を得られる形にする
12-3自社業務への実装(70分)実務適用
  • 実習1:自然言語による指示のみで、業務データベースを構築する
  • 実習2:定型データの取り込みを自動化する(毎月発生する処理を任せる)
  • 実習3:会議記録の生成と、業務記録の蓄積を自動化する
  • 科目9・10で手作業により構築したものを、AIへの指示だけで作り直して比較する
12-4運用の定着と社内展開(30分)実務適用
  • 作って終わりにせず、使いながら改善を続ける進め方
  • うまくいかないときの切り分け方と、質問の仕方
  • 社内への展開手順:先に習得した者が他のメンバーに広げる形をとる
  • ツールが変わっても通用する考え方の整理
実施方法:講義80分+自社業務への実装実習100分。環境は事前配布資材により受講前に導入済みとする
実施条件

受講にあたっての前提

項目内容
使用端末受講者1名につき1台。実習は全員が自身の端末で操作する
アカウント受講者全員分のアカウントを事前に作成。誰がいつ何を操作したかを記録できる状態とする
事前準備科目12で使用する環境を、配布資材により受講前に導入。完了確認の結果を提出いただく
個人情報の扱い顧客情報等を扱う実習は、受講企業の環境内で完結する構成とし、講師側および外部サービスにデータを渡さない
題材の提供受講前に、対象となる業務データ(表計算ソフトで管理しているファイル等)をご提供いただく
事前学習導入予定のグループウェアの概要を解説した動画(4本)を受講前に視聴いただく
実施計画

日程パターンと科目の割り当て

3時間×5回(5日間)

科目時間主眼
第1回科目1・2・3180分課題の特定と、連絡・資料の運用設計
第2回科目4・5・6180分依頼・予定・手順・データ構造の整備
第3回科目7・8・9180分顧客管理・承認・数値の可視化
第4回科目10・11180分自動化と、AIの業務適用
第5回科目12180分AIエージェントによる実装

科目の境界と実施回の境界が完全に一致するため、実施記録の管理が単純になります。

5時間×3回(3日間)

科目時間主眼
第1回科目1・2・3・4・5300分課題の特定と、情報基盤の整備
第2回科目6・7・8・9・10300分データ設計から自動化まで
第3回科目11・12300分AI活用と実装
教材

教材の作成方針

項目内容
投影資料図解画像を生成AIで作成し、統一されたトーンで構成する。全科目を同一の配色・構図規則で作成し、受講者が視覚的に迷わない状態をつくる
配布資料受講者が手元で参照できる形式で配布。コマンド等はコピーできる形とし、書き写しによる入力誤りを防ぐ
事前配布資材環境導入用の実行ファイルと手順書。導入は自動実行形式とし、完了確認まで含める
業種の扱い教材は特定業種に依存しない汎用の内容とする。演習の題材のみ受講企業の実データを用いる
更新使用ツールの変化に応じて、科目名・時間数を変えずに教材内容のみを差し替える